生体機能研究会 ニュース
フロントページ 放射線リスク 書籍 生命科学情報の
いろは
ご意見 サイトインデックス
お問い合わせ
ニュース
トピックス
インフォメーション
  
  
1000分の1の被ばく線量で乳がん検診が可能になる!
従来のマンモグラフィーに比べ1000分の1の被ばく線量の画像診断方法を東京理科大などが開発しました。放射線の屈折を利用した方法で、これまでは判別できなかった微小な乳がん病巣もわかるそうです。マンモグラフィーでは乳腺の組織吸収線量は1〜3mGyでしたが、0.001mGy程度まで低減でき、従来のX線では難しかった関節の軟骨も撮影できるそうです。しかし、このX線発生には加速器を使わねばならないため、実用化には5年以上かかる見込みとのことです。
(2008年1月13日)


CT検査でがん2%!またもや?
米国のCT検査の増加には目覚しいものがあり、それにともなった被ばく線量の増加が将来問題になりそうだとの警告の論文が、New England Journal of Medicine(2007年11月29日号)に掲載されました。内容は2004年に騒動になったLancet論文と同様の計算によるリスクの見積もりで、著者は直線仮説支持の旗手の一人Brenner他です。安易な検査はしてはならない、という医療関係者に対する警告としては意味はありますが、これは米国の医療関係者に向けて書かれた総説です。それがわが国では一般紙に掲載され、またもや一般人の目に触れてしまうようなことになってしまいました。
(2007年11月29日)


”ICRP 2007年勧告”がようやく完成
 3月19〜21日にエッセン(独)で行われたICRP(国際放射線防護委員会)総会で、新しい勧告が承認され、近く公表されます。9年の年月と2度の一般からの意見公募を経てようやく完成した新勧告は、前回の1990年勧告に替わり、これらから十数年間の世界の放射線防護の基準となるものです。
 リスクの見積もりの基本的な内容は、これまでと大きく変わってはいませんが、規制の線量レベルやリスク評価の係数などにいくらかの技術的な変更がありました。この勧告は近くICRP年報(Annals of the ICRP)に発表される予定です。
(2007年3月21日)
詳細はICRPホームページをご覧下さい。



国際線乗客の宇宙線被ばく線量を携帯サイトで
 国際線の航空機内での放射線被ばく線量が携帯電話サイトで分かるサービスの提供を、独立行政法人放射線医学総合研究所(千葉市)が3月6日より開始しました。
 航空機内では宇宙線と呼ばれる宇宙からの放射線を被ばくします。国際線の高度では、宇宙線が地上付近に比べて30〜40倍強いため、その影響を懸念する声があり、日本では文部科学省は2005年にパイロットや客室乗務員については宇宙線被ばくの管理目標値を年間5ミリシーベルトとする指針をまとめています。しかし一般の乗客に関しては、特に定められていません。
 ところで、このような被ばく情報を一般乗客はどのように利用すればいいのでしょうか?
(2007年3月6日)
詳細は放射線医学総合研究所ホームページをご覧下さい。



サプリメントでは寿命は延びない
 ビタミンA、C、E、ベータカロチン、セレンなどのサプリメントの使用と死亡率の間には関連性がないとの結果がアメリカ医学会誌JAMAに報告されました。これまでに実施された68件23万人余りに上る臨床試験の結果をまとめて分析したところ、延命効果があるという結果は得られず、反対に過剰摂取の場合には、死亡率の増加が見られました。サプリメントを摂取した人は、摂取しない人に比べて、ビタミンAの場合には1.16倍、ベータカロチンで1.07倍、ビタミンEで1.04倍死亡率が増加しています。
 条件や規模の異なる臨床試験を一括してまとめるのには、無理があるかもしれません。この報告だけでサプリメントが役に立たないとは結論できませんが、2,3種類のサプリメントを飲んだくらいで、寿命が延びたり健康が手に入ったりするようなことはないのは確かでしょう。そして何事も過ぎたるは及ばざるが如しです。
(2007年3月11日)